【Android Studio】最新OS(APIレベル)アップデート対応!Developer Preview/ベータ版のインストール

【Android Studio】最新OS(APIレベル)アップデート対応!Developer Preview/ベータ版のインストール

この記事からわかること

  • 最新OS(APIレベル)アップデート対応
  • Android StudioPreview Release(ベータ版)のインストール方法
  • 最新OSエミュレーター使い方

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APIレベルとは

Androidの「APIレベル」とはAndroidプラットフォームにおけるリリースバージョンごとに更新されていく値です。これはOSのバージョン(Android 16など)と基本的に関係していてOSのバージョンが上がるとAPIレベルも上がります。

おすすめ記事:APIレベルとは?

Developer Previewとベータ版の違い

AndroidのOSバージョンが新しくリリースされることが決定すると実際にリリースされる前に開発者や一般ユーザー向けに「Developer Preview」や「ベータ版」が先に公開されます。リリーススケジュールは公式から発表されています。

【Android Studio】最新OS(APIレベル)アップデート対応!Preview Release(ベータ版)のインストール

引用:公式リファレンス:Android 16 Preview

項目 Developer Preview ベータ版
対象 開発者向け 開発者 & 一般ユーザー
目的 開発者が新機能をテスト 一般ユーザーのフィードバック収集
安定性 低い(不安定) 比較的安定
提供時期 正式リリースの6〜8か月前 正式リリースの3〜5か月前
入手方法 ファクトリーイメージをフラッシュ Android Beta Programに登録(OTA対応)
アップデート 手動でインストール 自動でOTAアップデート可能
主な用途 新APIのテスト・開発 最終テスト・バグ修正・UX改善

Android StudioのエミュレーターでDeveloper Previewを動作させる

Android StudioのエミュレーターでDeveloper Previewを動作させる手順を紹介していきます。

  1. Android Studio を開く
  2. 上部メニュー「Tools」>「SDK Manager」を開く
  3. 「SDK Platforms」タブの中にある最新のDeveloper Previewにチェックをいれてインストール(添付画像)
  4. 「Device Manager」を開き最新のAPIレベルのデバイスを新規作成

これで最新のAPIレベルのエミューレーターを起動させることが可能になります。ただこの手順はあくまで最新のAPIレベルのエミューレーターで起動させているだけでアプリのcompileSdk最新のAPIレベルに更新して動作させているわけではないので注意してください。

【Android Studio】最新OS(APIレベル)アップデート対応!Preview Release(ベータ版)のインストール

最新OS(APIレベル)に対応する手順が後述していきます。

参考文献

最新OS(APIレベル)アップデート対応

Androidアプリで最新OS(APIレベル)アップデート対応する手順を見ていきます

  1. 最新のAndroid Studioをインストールする
  2. compileSdkを最新のAPIレベルに更新する
  3. 必要な対応を行う(※)

※ 必要ば対応は様々ですが、Gradle、AGP、Kotlinのバージョンのアップデートとそれに伴う修正が多いかと思います。

最新のAndroid Studioをインストールする

まずは最新OS(APIレベル)に対応しているAndroid Studioをインストールするところから始めます。「Android Studio Archive」から最新のAndroid Studioを選択してインストールしておきます。

【M1 Mac】Android Studioのインストール方法とセットアップ

すでに最新バージョンの安定版がリリースされていれば良いですが先行して試したい場合は「Canary」などのDeveloper Previewをインストールして進めていきます。

compileSdkを最新のAPIレベルに更新する

インストールした最新版のAndroid Studioでアプリが最新OS(APIレベル)に対応を進めるにはcompileSdktargetSdk最新のAPIレベルに更新します。もしPreview段階の場合はcompileSdkPreviewtargetSdkPreviewを使用します。


android {
    namespace 'com.XXXXXX.XXXXXX'
    // compileSdk 36 // APIレベルが確定したら
    compileSdkPreview "Baklava" // Preview段階はこっち

    defaultConfig {
        applicationId "com.XXXXXX.XXXXXX"
        minSdk 24
        // targetSdk 36 // APIレベルが確定したら
        targetSdkPreview "Baklava" // Preview段階はこっち
        versionCode 1
        versionName "1.0"

        testInstrumentationRunner "androidx.test.runner.AndroidJUnitRunner"
    }

    // 〜〜〜〜〜〜〜〜〜
}

compileSdktargetSdkを引き上げることで最新APIレベルでアプリが動作するようになるのでそこでビルドが通らなくなったり、バージョン更新エラーが発生するので随時対応していけばOKです。

SDKをインストールする

実行するSDKを変更したのでSDKが未インストールの場合は先にインストールする必要があります。上部メニュー「Tools」>「SDK Manager」から「SDK Tools」タブに移動し対象のSDK「Android SDK Build-Tools 36-rc5」にチェックを入れて「OK」をクリックしてインストールしておきます。

【Android Studio】最新OS(APIレベル)アップデート対応!Preview Release(ベータ版)のインストール

もし未導入のままビルドを試みようとすると「Error: please select android sdk」というエラーになるのでその場合は上記手順を試してみてください。

Minimum supported Gradle version is 8.7. Current version is 8.0.

compileSdktargetSdkを引き上げると現在のGradleのバージョンが最新OSに対応しておらず以下のようなエラーが発生することがあります。

Minimum supported Gradle version is 8.7. Current version is 8.0.

これは単純にGradleのバージョンを更新してあげれば良く、「Change Gradle version in Gradle wrapper to 8.7 and re-import project」のように表示されるのでこれをクリックすることで必要なバージョンに更新してくれます。

このボタンを押下しなくても「gradle-wrapper.properties」ファイルでバージョンは管理されているので以下のgradle-8.0-bin.zip部分をgradle-8.7-bin.zipのように変更し「Sync Now」をクリックすることでも更新することが可能です。


#Fri Feb 09 20:17:22 JST 2024
distributionBase=GRADLE_USER_HOME
distributionPath=wrapper/dists
distributionUrl=https\://services.gradle.org/distributions/gradle-8.0-bin.zip
zipStoreBase=GRADLE_USER_HOME
zipStorePath=wrapper/dists

Project update recommended

Gradleのバージョンを更新しても以下のような警告(お知らせ)が発生することがあります。これはAGP側のバージョンを最新に更新できることをお知らせする通知です。必ずしも更新がj必要なわけではありませんが後述しているAPIレベルサポートバージョンに含まれていない場合は更新しておく必要があります。

【Android Studio】最新OS(APIレベル)アップデート対応!Preview Release(ベータ版)のインストール
Project update recommended
Android Gradle plugin version 8.0.2 has an upgrade available. Start the AGP Upgrade...
Start AGP Upgrade Assistant

更新するには「Start AGP Upgrade Assistant」といボタンをクリックし、「Run Selected step」をクリックすると自動で更新してくれます。

このボタンを押下しなくても「build.gradle(Project)」ファイルでバージョンは管理されているので以下のversion '8.9.0'部分をversion 'X.X.X'のように変更し「Sync Now」をクリックすることでも更新することが可能です。


plugins {
    id 'com.android.application' version '8.9.0' apply false
    id 'com.android.library' version '8.9.0' apply false
    id 'org.jetbrains.kotlin.android' version '1.8.20' apply false
}

APIレベルサポートバージョン一覧

API level Minimum Android Studio version Minimum AGP version
Baklava Preview Meerkat | 2024.3.1 8.9.0
35 Koala Feature Drop | 2024.2.1 8.6.0
34 Hedgehog | 2023.1.1 8.1.1
33 Flamingo | 2022.2.1 7.2

was compiled with an incompatible version of Kotlin. The actual metadata version is 2.1.0, but the compiler version 1.8.0 can read versions up to 1.9.0.

このエラーはKotlin2.1.0でコンパイルされたコードを、Kotlin 1.8.0 のコンパイラで読み込もうとしているため発生しています。Kotlinのバージョンの不一致が発生しているだけなのでバージョンを合わしてあげればOKです。Kotlinのバージョンは「build.gradle(Project)」で指定しているバージョンを更新してあげればOKです。


plugins {
    id 'com.android.application' version '8.9.0' apply false
    id 'com.android.library' version '8.9.0' apply false
    id 'org.jetbrains.kotlin.android' version '2.1.0' apply false
}

まだまだ勉強中ですので間違っている点や至らぬ点がありましたら教えていただけると助かります。

ご覧いただきありがとうございました。

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ame

趣味:読書,プログラミング学習,サイト制作,ブログ

IT嫌いを克服するためにITパスを取得しようと勉強してからサイト制作が趣味に変わりました笑
今はCMSを使わずこのサイトを完全自作でサイト運営中〜

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