【Flutter/Dart】package(パッケージ)の導入と管理方法!アップデートやpubspec.yamlの役割

この記事からわかること
- Flutter/Dartのパッケージ管理システム「pub」の使い方
- pubspec.yamlの役割とは?
- アップデートやバージョンの確認方法
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環境
- Android Studio:Koala
- Xcode:16.0
- Flutter:3.29.2
- Dart:3.7.2
- Mac M1:Sonoma 14.6.1
Flutterのパッケージ管理
Flutterのパッケージ管理システムはDartの「pub」を利用しています。API通信機能やデータベース機能など0から実装するにはコストのかかる機能は手軽に実装できるパッケージ(ライブラリ)を使用する方が効率的です。この外部パッケージを手動で管理するのは大変なので「pub」という管理システムを使用して、導入やアップデート、バージョンや依存関係の管理などを簡単に行うことができるようになります。
Flutterを導入時点で「pub」もインストールされているので導入作業などは必要なくflutter pub
コマンドが実行できるようになっています。
また自作で作成したパッケージなども「pub.dev」にアップロードすることで公開することが可能です。
pubspec.yaml
「pub」で重要なファイルが「pubspec.yaml」です。このファイルはパッケージ情報を記述するファイルです。このファイルにはインストール済みのパーケージ名やそのバージョン、環境自体の設定などが記述されています。
pubspec.lock
「pubspec.lock」ファイルは依存関係のバージョンを固定するファイルです。このファイルにはパッケージがインストール/アップデートされるたびにバージョン情報を記述されます。これにより別の開発者が新しくパッケージをインストールする際に共通のバージョンで開発が進められるようになります。
コマンドの種類
「pub」の操作はflutter pub
コマンドを使用して行います。
パッケージのインストール
任意のパッケージをインストールしたい場合はflutter pub add パッケージ名
コマンドを実行します。このコマンドはpubspec.yaml
ファイルへの追記と後述するflutter pub get
を同時に行ってくれるので基本的にこのコマンドを実行していればインストールが完了します。
dev_dependencies
側にインストールしたい場合は--dev
オプションを付与します。
flutter pub get
pubspec.yaml
ファイルに手動でパッケージを記述した場合はflutter pub get
コマンドを実行することでpubspec.yaml
ファイルに記述されているパッケージをインストールしてくれます。これは既存プロジェクトの環境構築の段階などでpubspec.yaml
ファイルが既にある場合などに活用できます。
パッケージのアップデート
パッケージをアップデートしたい場合はflutter pub upgrade
コマンドを実行します。このコマンドを実行するとインストールされている全てのパッケージを最新バージョンまでアップデートします。
最新ではなくメジャーバージョンまでに留めたい場合は--major-versions
オプションを付与します。
アップデート可能バージョンを確認する
アップデート可能バージョンを確認するにはflutter pub outdated
コマンドを実行します。このコマンドを実行すると現在のバージョンやアップデート可能なバージョン、最新のバージョンなどを確認することができます。
パッケージの削除
パッケージを削除したい場合はflutter pub remove パッケージ名
コマンドを実行します。
キャッシュの削除
キャッシュを削除したい場合はflutter pub cache clean
コマンドを実行します。
まだまだ勉強中ですので間違っている点や至らぬ点がありましたら教えていただけると助かります。
ご覧いただきありがとうございました。