【Mac】Cocoa PodsをHomebrewとrbenvでインストールする方法!

この記事からわかること
- Cocoa PodsをHomebrewとrbenvを使ってインストールする方法
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環境
- macOS:Sonoma 14.6.1
- Cocoa Pods:1.16.2
- rbenv:1.3.0
- Homebrew:4.4.1
iOSアプリ開発には欠かせないライブラリ管理ツール「Cocoa Pods」を適切に管理するためにパッケージ管理ツールを使ってインストールする方法をまとめていきます。
Cocoa Podsのインストール方法
Cocoa Podsをインストールする方法はいくつか存在します。公式サイトの手順を見るとmacOSにデフォルトで組み込まれているRubyでインストールしていますが、その他のパッケージ管理ツールを使用してインストールすることも可能です。
- デフォルトのRubyのgem
- Homebrew
- rbenvで組み込んだRubyのgem
Cocoa Pods自体がRubyを使って作成されているためRubyが絡んできます。gemはRubyのパッケージ管理システムです。
デフォルトのRubyに組み込まない方が良い理由
macOSにはもともとRubyが組み込まれており、gemも使用することができるので一番手っ取り早いのはこれを使用してインストールすることです。詳細は以下の記事を参考にしてください。
おすすめ記事:【Swift UI】CocoaPodsのインストール方法と使い方!
$ sudo gem install cocoapods
しかし管理者権限での実行が必須であり、またシステムに組み込まれているRubyのためRubyのバージョンを操作したくなった時気が引けます。
rbenvを使ってCocoa Podsをインストールする
Homebrewを使ってもインストールは可能ですが今回は複数のRubyバージョンを切り替えて使用できるrbenvを使った方法を紹介します。
まずはrbenv自体をインストールする必要があるので、そのためにHomebrewをインストールしておきます。
Homebrewのインストール
Homebrewは以下のコマンドでインストールし、環境変数PATHを通します。詳細は以下の記事を参考にしてください。
おすすめ記事:【Mac】Homebrewの使い方と環境変数の通し方!
$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
環境変数PATHを通す
Vi(Vim)エディタを使用して.zshrc
を編集していきます。
$ vi ~/.zshrc
// viで開いた中に記述
export PATH=/opt/homebrew/bin:$PATH
// 保存して閉じる
:wq
// 現在開いているターミナルに反映
$ source ~/.zshrc
おすすめ記事:【Linux】vi(Vim)エディタとは?コマンドモードの切り替え方や使い方
おすすめ記事:【Linux】環境変数とは?$PATHの意味や使い方、通す方法を解説
Homebrewの確認
バージョンを確認して正常にインストールできているか確認しておきます。
$ brew -v
Homebrew 4.4.1
rbenvのインストール
Homebrewを使ってrbenvをインストールします。一緒にruby-buildもインストールしておきます。
$ brew install ruby-build rbenv
環境変数PATHを通すのと初期化コードを記述
$ vi ~/.zshrc
// viで開いた中に記述
export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"
eval "$(rbenv init -)"
// 保存して閉じる
:wq
// 現在開いているターミナルに反映
$ source ~/.zshrc
おすすめ記事:【Linux】vi(Vim)エディタとは?コマンドモードの切り替え方や使い方
バージョンを確認して正常にインストールできているか確認しておきます。
$ rbenv --version
rbenv 1.3.0
Rubyのインストール
続いてRubyをインストールしていきます。まずはインストール可能なRubyの最新安定版バージョンを確認するために-l
または--list
オプションを実行します。ここでインストールするバージョンをコピーしておきます、
$ rbenv install -l
バージョンを指定してインストールするにはinstall
コマンドの後にバージョンを指定します。
$ rbenv install 3.1.4
続いてシェル全体でインストールしたRubyのバージョンを適応(※)させたいのでglobal
を実行します。
$ rbenv global 3.1.4
// 反映
$ rbenv init
バージョンを確認して正常にインストールできているか、指定したバージョンに切り替わっているかを確認しておきます。
$ rbenv versions
system
* 3.1.4
※:global(シェル全体)以外にもshell(現在のシェルセッションのみ)やlocal(カレントディレクトリのみ)などがあるので必要に応じて適応範囲をコントロールしてください。
local
で反映させるとディレクトリ内に.ruby-version
ファイルが生成されそこに記載のバージョンで動作するようになります。
Cocoa Podsのインストール
インストールの前に正常にrbenvのgemが動作するか確認してみます。which
コマンドで実行元を確認してみます。
おすすめ記事:【Linux】ファイルの検索方法!findやlocate、whichコマンドの使い方と違い
$ which gem
/Users/<UserName>/.rbenv/shims/gem // ○
/usr/bin/gem // ×
問題がなければインストールして終了です。
// インストール
$ gem install cocoapods
$ pod --version
1.15.5
Cocoa Podsのバージョンをアップデートする
Cocoa Podsのバージョンをアップデートしたい場合は再度gem install cocoapods
を実行することで最新のバージョンにアップデートすることが可能です。
$ gem install cocoapods
$ pod --version
1.16.2
Cocoa Podsをアップデートしたのにpod --version
が失敗する場合はrbenv
で使用しているRubyのバージョンを確認してみてください。もし古い場合はrbenv global
などを使用して切り替えれば成功する可能性があります。
$ rbenv versions
system
* 3.0.6
3.1.4
まだまだ勉強中ですので間違っている点や至らぬ点がありましたら教えていただけると助かります。
ご覧いただきありがとうございました。