【ターミナル】Mintとは?パッケージ管理ツールの導入と使い方!
この記事からわかること
- Mintの使い方と導入方法
- Homebrewとの違い
- メリットと役割
- Mintfileの記述方法
- インストールコマンド
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Mintとは?
MintとはSwift製のコマンドラインツールとして提供されているパッケージ管理マネージャーです。Homebrewなどと同じく日々更新されていくパッケージのバージョン管理やインストールなどを管理しやすくしてくれるシステムになります。
おすすめ記事:Homebrew(ホームブルー)のインストール方法
Homebrewとの違い
HomebrewとMintは同じような機能を提供するツールですがそれぞれに特徴が異なります。
Homebrew
- パッケージのサポート範囲が広い
- パッケージのバージョンはグローバルに1つだけ
Mint
- Swiftを使用したシンプルなスクリプト作成と実行が可能
- 異なるバージョンのパッケージを保持できる
- Mintfileでパッケージ管理
大きな違いはスクリプトが作成できることと異なるバージョンを保持できることです。Homebrewではパッケージのバージョンはグローバルに1つだけしか保持できないため、プロジェクトでパッケージのバージョンアップが必要な際に全てのプロジェクトに影響が及んでしまいます。一方Mintではバージョンごとに保持できるため特定のプロジェクトのみ使用するバージョンを入れ替えることで対応できます。
導入方法
導入するにはHomebrew
を使用します。以下コマンドを実行するだけです。
$ brew install mint
導入が成功しているかバージョンを確認してみます。
$ mint version
Version: 0.17.5
パッケージの導入方法
パッケージを導入する方法は2種類あります。
1.グローバルにパッケージをインストール
mint install
コマンドでパッケージをグローバル(システム全体で利用可能)にインストールすることができます。引数には[パッケージユーザー名]/[リポジトリ名]
形式で指定します。例えばXcodeGenの場合は以下のようになります。
$ mint install yonaskolb/xcodegen
バージョンを指定したい場合は@
の後にバージョンを付与します。
$ mint install yonaskolb/xcodegen@2.37.0
2.Mintfileでグローバルにリンクせずインストール
インストールするパッケージを記述した「Mintfile」をプロジェクトに設置してmint bootstrap
コマンドを実行することでグローバルにリンクせずパッケージをインストールすることができます。
Mintfileの中にはinstall
コマンドの後に指定した[パッケージユーザー名]/[リポジトリ名]
形式で記述します。
yonaskolb/xcodegen
realm/SwiftLint
設置できたらmint bootstrap
コマンドを実行します。
$ mint bootstrap
Mintfileを設置することでプロジェクトごとにパッケージ導入やバージョンのすり合わせが行いやすくなります。
$ mint bootstrap --verbose
--verbose
オプションを付与するとログがインストール時にログが詳細に出力されます。
Mintでインストールしたパッケージの使用方法
Mintでインストールしたパッケージのコマンドを使用する際は注意が必要です。パッケージはMint経由でインストールされているのでパッケージのコマンドをそのまま叩いても動作しません。
動作させるにはmint run
コマンドの後にパッケージ名と対象コマンドを渡す必要があります。
$ mint run [パッケージ名] [コマンド]
例えばxcodegen generate
コマンドを実行したい場合は以下のようになります。
$ mint run xcodegen xcodegen generate
またmint run
コマンド実行時に対象のパッケージがインストールされていない場合は自動でインストールが実行されます。
その他のコマンド
インストール済みのパッケージを一覧表示
$ mint list
🌱 Installed mint packages:
xcodegen
- 2.37.0 *
アンインストール
$ mint uninstall [パッケージ名]@[バージョン]
ご覧いただきありがとうございました。