【Xcode】Scheme(スキーム)とは?作成方法とビルドオプションの設定

この記事からわかること
- XcodeのScheme(スキーム)とは?
- ビルド時の設定を変更する方法
- 作成や管理、アクティブにする方法
- ビルドオプションの編集方法
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参考文献:公式リファレンス:Customizing the build schemes for a project
Xcodeを使ってiOSアプリなどを開発する際に関係するScheme(スキーム)についてまとめておきます。
XcodeのScheme(スキーム)とは?
XcodeのScheme(スキーム)とはビルド時に必要な設定情報を管理するためのコレクションで、Build Schemeとも呼ばれています。ビルド時の設定なので実行、テスト、アーカイブ時などビルドが実行される処理に影響してくることになります。
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スキームにはビルド対象となるターゲットリストやビルドオプション、環境変数、テスト対象の設定、実行可能なアーキテクチャなどが含まれています。プロジェクトを立ち上げた時にはデフォルトでプロジェクト名と同名のスキームが用意されているので最初から自身で作成する必要はありません。
アクティブになっているスキームを確認する
Xcode内ではスキームが常に1つアクティブになっており、アクティブになっているスキームがビルド時に使用されます。アクティブになっているスキームはXcode上部の以下の部分に表示されています。

ここをクリックし、「Manage Schemes...」もしくは「Product」>「Scheme」>「Manage Schemes..」からスキーム管理画面に遷移し、現在作成されているスキームの一覧を参照することができます。
このスキーム管理画面からスキーム自体に関する設定や編集、新規作成が可能になっています。

スキーム名の変更
スキーム名を変更するにはスキームをクリックして変更したい名称を入力します。
スキームの追加/削除/編集
下部にある「+
」ボタンから追加、「-
」ボタンから削除、「Edit...
」ボタンから編集が可能です。
スキームの自動生成のON/OFF
「Autocreate schemes」のチェックを外すことで新規ターゲット作成時にスキームの自動生成を無効にできます。
スキームの共有
「shared」のチェックを外すことで他のチームメンバーとのスキームの共有を解除できます。
スキームの作成方法
スキームは複数作成し用途に応じて切り替えながら使用することができます。試しに新しいスキームを作成し設定してみます。下部にある「+
」ボタンをクリックし、任意のスキーム名を入力して「OK」をクリックします。

あとは再度スキーム管理画面を開いてアクティブにしたいスキームをダブルクリックすることで切り替えることができます。
ビルドオプションの編集方法
スキームに設定されているビルドオプションを編集するにはプロジェクト上部の「Edit Scheme...」もしくはXcode上部メニュー「Product」>「Scheme」>「Edit Scheme...」をクリックします。

すると「Build」「Run」「Test」「Profile」「Analyze」「Archive」と並んだ画面が出てきます。

- Build:ビルド構成(Debug or Release)やターゲット、アーキテクチャなどのビルド設定
- Run:実行時の引数や変数など
- Test:テスト時のデバイスやテストスイートなど
- Profile:パフォーマンス測定(CPUやメモリの使用状況など)
- Analyze:静的解析(コードのバグやメモリリークなど)
- Archive:アーカイブ時の準備
1つのスキームの中には上記の6つのビルドが絡んだ処理ごとにターゲットや設定項目が紐づけられています。
まだまだ勉強中ですので間違っている点や至らぬ点がありましたら教えていただけると助かります。
ご覧いただきありがとうございました。