【Xcode】シミュレーター/実機の通信速度を調整する方法!Network Link Conditionerの使い方

この記事からわかること
- Xcodeのシミュレーターの通信速度を調整する方法
- Network Link Conditionerの使い方
- 実機で通信速度を調整する方法
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環境
- Xcode:16.0
- iOS:18.0
- Swift:5.9
- macOS:Sonoma 14.6.1
Xcodeのシミュレーターや実機で通信速度を調整したり、オフラインにしたりする方法をまとめていきます。
Network Link Conditioner
Xcodeのシミュレーターで通信速度を調整するためにはNetwork Link Conditioner(ネットワーク リンク コンディショナー)というツールを利用します。Network Link ConditionerはAppleが提供しているツールの1つでネットワークの環境をシミュレートして、アプリケーションが様々なネットワーク条件下でどのように動作するかをテストすることができるようになります。
導入方法
Network Link ConditionerはMacに導入して使用します。導入するためには「More Downloads」(Xcode上部メニュー>「Open Developer Tools」 > 「More Developer Tools…」でも可)にアクセスして「Additional Tools for Xcode」と検索します。Xcodeのバージョンにあったdmgファイルをダウンロードします。

dmgファイルを開き、「Hardware」>「Network Link Conditioner.prefPane」をクリックしてインストールします。これでMac の「システム環境設定」からNetwork Link Conditionerが利用できるようになります。

通信速度を調整したりオフラインにする方法
使い方は簡単で「Profile」部分を変更して左のスイッチをONにするだけです。

プロファイル | 説明 |
---|---|
100% Loss | パケットロスが100%の状況(オフライン)をシミュレート |
3G | 一般的な3Gネットワークの条件をシミュレート |
DSL | DSL(デジタル加入者線)のネットワーク条件をシミュレート |
Edge | 2Gのネットワーク条件をシミュレート |
High Latency DNS | DNSの遅延が高い状況をシミュレート |
LTE | 一般的なLTE(Long-Term Evolution)ネットワークの条件をシミュレート |
Very Bad Network | コンディションの悪いネットワーク条件をシミュレート |
Wi-Fi | 一般的なWi-Fiネットワークの条件をシミュレート |
Wi-Fi 802.11ac | 最新のWi-Fi規格である802.11acのネットワーク条件をシミュレート |
Androidエミュレーターでの通信速度調整方法
実機(iPhone)で通信環境を調整する方法
実機(iPhone)で通信環境を調整するにはデベロッパーモードである必要があります。「設定」>「デベロッパ」>「ネットワーク調節器」から同じように通信環境を調整することが可能です。機能としては「Network Link Conditioner」の日本語訳が「ネットワーク調節器」なので同じもののようですね。


まだまだ勉強中ですので間違っている点や至らぬ点がありましたら教えていただけると助かります。
ご覧いただきありがとうございました。