【Swift】学習ロードマップ!iOSアプリ個人開発の注意点
この記事からわかること
- Swiftを学習するロードマップ
- 個人開発したiOSアプリをリリースできた私の学習方法
- おすすめの教材ややるべきこと
- 初心者からアプリリリースできるようになる流れ
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プログラミング初心者の私がiOSアプリを自作してリリースできるようになった学習ロードマップをまとめていきます。
iOSアプリ開発の概要
そもそもiOSとはAppleが独自で開発した、iPhoneで動作するOS(オペレーションシステム)です。またiPhoneだけでなくiPadも同じiOSを使用して動作しているのでiOSアプリを開発するとiPhoneとiPadで使用することができるようになります。
iOSと対となって呼ばれるOSがAndroid OSであり、そのOS上で動作するのがAndroidアプリです。こちらはGoogleが開発したオペレーションシステムでありiOSとの互換性はありません。開発言語や公開先も異なりますがモバイルアプリという点は同じになります。
またAppleが出しているパソコン(Mac)はiOSではなくmacOSと呼ばれるOSが使用されています。
話は戻ってiOSアプリを開発するにはプログラミング言語の習得や言語を記述するための環境などが必要になります。
- プログラミング言語Swiftの知識
- 統合開発環境Xcodeの操作方法
- 開発のためのApple製のマシン(MacBookなど)
- Apple Developer Programへの加入(有料)
開発に必要なプログラミング言語
iOSアプリを開発するためにはプログラミング言語を習得する必要があります。一昔前はObjective-C(オブジェクティブ シー)と呼ばれるC言語をベースに開発された言語が使用されていましたが2014年に新しい開発言語としてSwiftが発表され2022年現在ではiOSアプリ開発では主流の言語になっています。
おすすめ記事:Swiftとは?Swift UIとの違いと特徴やメリット
Swiftもさまざまなプログラミング言語と同様に変数や関数、クラスなどが用意されています。
var greeting = "Hello"
var user = "ame"
let result = greeting + user // "Helloame"
おすすめ記事:【Swift】基本構文を復習!タプルや変数の使い方、型の注意点
Flutterとは?
SwiftではiOSアプリしか開発できませんが共通の言語を使用してiOSアプリ開発だけでなくAndroidアプリの開発もできるのがFlutterです。これはプログラミング言語ではなくモバイルアプリを開発するためのフレームワークのことです。
基本的にiOSアプリは「Swift」、Androidは「Java」や「Kotlin」、「C#」で開発していきますが各言語には互換性がないため両方作る際にはそれぞれ習得して開発する必要があります。ですがそれを共通のDart(ダート)という言語を使用してFlutterでは開発できるようになります。
しかしライブラリが充実していなかったり、カメラや位置情報などOSが制御している部分は別途実装が必要だったりするので一長一短があるのは事実です。
iOSアプリだけでなくAndroidアプリを作りたい場合はFlutterはおすすめですが初めての方はどちらか片方に専念して覚えるのが私的にはおすすめです。
開発環境の構築
Xcodeのインストール
iOSアプリ開発にはSwiftの知識はもちろんですが「Xcode」と呼ばれる統合開発環境(エディタなどのツールがひとまとめになったソフトウェア)の操作方法を覚える必要があります。XcodeはApp Storeから誰でも無料で簡単にインストールが可能できるようになっています。
Xcodeを使用することでアプリ開発がスムーズに行えるようになります。コード補完機能や定義の確認、プレビューの表示、リリースまでのビルド、Gitによる管理など開発者を助けてくれる機能が数多く組み込まれています。
Xcodeは非常に重たいアプリケーションなのでインストールには数時間かかることもあるので注意してください。
開発のためのApple製のマシン(MacBookなど)
iOSアプリはApple製のPCで開発します。もちろんですがXcodeもApp Storeから配布されているのでWindowsだとインストールすることができません。またiPhoneを持っている場合は自作したアプリを公開前に自分の実機へとインストールすることも可能となっています。
とはいえApple製品は値段が高いので必要な機材を揃えようと思うとそれなりの費用がかかってしまいます。
Apple Developer Programへの加入
機材さえ持っていればアプリを開発するだけなら無料で可能です。しかしApp Storeに公開して誰でもインストールできるようにするためには有料のApple Developer Programへの加入が必須となります。料金は「年額$99」、日本円にして「11000〜14000円」ほどかかります。
私の学習ロードマップ
ここからは私がSwift学んで実際にアプリをリリースするまでに至った流れを紹介します。初学者の方の参考になると幸いです。
学習ロードマップ
- フレームワークを決める
- Swift UIの参考書を購入
- 参考書を一通り実践
- 公式リファレンスで仕様をチェック
- 簡素なアプリを使ってみる
- 自分が欲しかったアプリを自作
- Apple Developer Programに加入
- App Storeにリリース
フレームワークを決める
Swift学習を始める前に使用するフレームワークを選びます。現在SwiftではUIKitとSwift UIの2大巨頭となっています。新しいのはSwift UIの方で参考書などもSwift UIのものばかりになってきています。
両者には多少の互換性はありますが、コードの書き方が根本的に違ってきます。
好きな方を選択すれば良いですが今から始めるので有ればSwift UIがおすすめです。
Swift UIの参考書
私はSwiftの構文もSwift UIもXcodeの使い方もわからない状態でしたが、とりあえず最初にSwift UIの参考書を購入しました。
私が購入した参考書は全くの初心者でもアプリ開発ができるように記載されており、あまり壁に当たることなく進んでいきました。
私がSwift UI学習に使用した参考書
おすすめ記事:SwiftUI学習におすすめの参考書!詳細!SwiftUI iPhoneアプリ開発 入門ノート[2021] iOS 15+Xcode 13対応
感想:私はこの参考書を隅々まで読み込みました。この本ではSwiftの基礎の基礎となる構文とSwiftUIを使った開発方法を学ぶことができますがわからない部分もたくさんでてくるので自分で調べる力も必要です。
公式リファレンスで仕様をチェック
Swift自体の基礎構文であったり、仕組みなどはAppleが提供してくれているリファレンスを読み込みました。
Swiftに元々用意されている構造体やクラスの概要、Swift UIで使えるビューの種類など全てがここに載っているので困ったら仕様を読んで見るのがおすすめです。
またUIKitやSwift UIを使用したアプリ開発のチュートリアルも公式から公開されているのでそちらで学んでみるのもありだと思います。
個人開発する際の注意点
iOSアプリを個人開発する際に注意すべきことは費用がかかることと実名を公開する必要があることです。
費用がかかる
費用に関しては「Apple Developer Program」への加入料金のみです。それでも月額1000〜1300円くらいにはなるので無料では公開できないということを頭に入れといた方が良いと思います。
実名を公開
App Storeにアプリを公開する際はデベロッパー(開発元)の公開が必要になります。企業で有れば会社名でOKですが個人開発の場合は実名での公開が必須になります。
個人開発の流れ
iOSアプリを個人開発してリリースするまでの流れを少し記述してみます。こんな感じでやるんだなと参考にしてください。
- 企画:どんなアプリを作るか
- 開発:実際にコーディング
- 公開:アプリを公開
- 運用:アプリを運用
企画:どんなアプリを作るか
まずは何系のアプリを作るか考えます。
- SNS
- ゲーム
- メモアプリ
- 地図アプリ
- カレンダーアプリ
- 記事投稿アプリ
- etc...
アプリを作る上で「誰に向けて、どの需要を満たすために、どんな機能が必要か」を最初に考えておくと良いかもしれません。
開発:実際にコーディング
実際に開発をしていきます。Swift UIではプレビューを表示させながらの開発が可能になっているので書き換えたコードがリアルタイムにビューに反映されるのでスムーズに開発が行えます。
またそれ以外にもアプリの名称やアイコン、デザインなども自分で自由に制作できます。
公開:アプリを公開
アプリが完成したらまずは審査に出します。審査に合格した場合のみアプリがApp Storeからインストールできるようになります。
無料のアプリか、有料のアプリかは自分で選択可能で有料の場合は最低120円〜選択できます。
おすすめ記事:【Swift】iOSアプリをAppStoreで公開する方法!前準備とXcodeのビルドのやり方
運用:アプリを運用
実際にアプリを公開してから不具合が発生したり、新規に機能を追加する際も修正後に再度Appleの審査を受けます。
合格するとアプリのバージョンアップが可能になります。
この記事が初心者の方の参考になると幸いです。Qiitaにもアプリ開発の流れを載せていますのでよかったらご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。